投稿期間 : 2016年11月24日 ~ 2016年12月22日 応募要項はコチラ
RPGというジャンルに縛られない、独創性・意外性に溢れた約200のゲームがアツマりました。
クリエイターの皆様、沢山のご応募ありがとうございました!
厳正なる審査の結果、以下の作品が選ばれました。
おめでとうございます!
〈 賞金 各部門10万円 〉
食材収集をしながら料理をしていく、RPG & 経営シミュレーションゲーム。経営シミュレーションでは時間経過とともに売上がはいるので、起動したままでお金を稼ぐ放置プレイも可能です。
ハック&スラッシュ+お店経営ゲーム。可愛いオリジナルイラストと独自の世界観という自作ゲームらしさと、放置系経営シミュレーションという現代的なゲームデザインが合わさったところに「その発想はなかった」と感じました。RPGというのは長時間がかかり、それがゆえに好きなひとと嫌いな人が別れるゲームです。伝統的なRPGに「放置要素」をいれてプレイ時間が「無駄にならない」感覚というのは、余暇時間を有意義に使いたいと思っている現代のユーザーに寄り添ったデザインだと思いました。様々な要素のバランスが良く、非常に発展性のあるゲームです。
いらすとや素材を使用した、BL恋愛アドベンチャーゲームです。
この部門で何か解説を加えるというのは、大変無粋です。全作品のなかで最も「その発想はいらなかった!」と叫びたいものが選ばれています。作者のカツサダさんはRPGアツマールに19作品を投稿しています。サービス開始当初は毎日ゲームが投稿され、「ゲームはふつう制作に3ヶ月はかかるものでは…!?」と運営の度肝を抜きました。一つ一つのゲームに仮説(アイディア)があり、テンポの良いゲームデザインで、職人めいた腕前を感じました。その中でも本作は最も現代のネット的な作品です。「いらすとや」「BL」「実況向け」「ツクール」「スマホ用」「物語」「ネタ」と、短い作品のなかにあらゆる要素が詰まっています。それゆえにどんな人でも思う存分ツッコめる作品になっており、コメントができるアツマールには最適のゲームだと言えます。思う存分「wwwww」を打ちたくなりました。
謎の技術を使用した「マウスの横を叩いて操作する」壁ドン体感ゲームです。3種類の壁ドンを遊べます。それぞれ数分で終わるスコアアタックゲームです。スコア画面などをツイートしよう。
ゲームの楽しさは、一人で淡々とプレイするだけではありません。「みんなで遊ぶ」というのはアナログやアーケードの時代から続く王道の楽しさであり、近年「実況」や「イベント」によってさらに注目されている楽しさです。本作はみんなで遊ぶことに特化したゲームです。マウスの横をドン! と叩くシンプルな操作で、誰でも楽しめるパーティーゲームになっています。ゲーム構成も非常に巧みで、3ステージで全て異なる身体の使い方をするような設計になっています。ゲームよりも「プレイしている人を見るのが楽しい」という狙いを、マウスの振動検知というシンプルで頑強な技術で実現しているところに「涸れた技術の水平思考」という言葉を思い起こしました。とても優れたゲームデザインだとおもいます。
男が目覚めると、そこは殺人鬼の家だった。『聞かせて。鉄のような叫び声』 全編手描きマップで魅せる、"殺人"と"メタル"の探索サイコホラーADV
何よりも斬新な世界観に感動しました。唯一無二の世界観を、豊富な手描きのイラストが支えています。言語感覚や音楽のセンスも尖っており、どの要素を抜いても「このゲームしかない」ユニークさを感じます。単に独特なだけでなく、「煮えたぎる音がするだけの部屋」「クイックタイムイベントで物語に参加」「3人のJから始まる人達」などそゲーム演出としてそれらを上手く伝えており、世界に没頭できます。物語や世界観を楽しむというのは、自作ゲームの王道の楽しみ方の一つです。日本だけでなく世界を見渡してもユニークな世界観というのは、非常に素晴らしい魅力です。
異世界転生×デスゲームのアドベンチャーゲームです。
※ホラーゲームではありません。
審査員のなかで最も議論が分かれたゲームです。キャラクターの魅力や、展開を引っ張る謎、演出などはずば抜けているのですが、どうしても特定の推理ゲームを思い起こします。作者自身が好きだと公言しているように、物語の感覚が似ているのです。しかし、ゲームとして見てみると、別に全く似ていません。イラストはフリー素材ばかりですし、作りはツクールのスタンダードなゲームです。要素がこれほど違うのに本当に「似ている」のでしょうか・・? そもそもRPGツクールというのは大手のRPGを再現できることが魅力のツールで、多くゲームはその影響下にあります。我々は純粋にゲームとしてどれほど心を掴まれるのかに注目し、キャラクターや物語が最もキャッチーだったこの作品を選びました。思わず「続きがプレイしたい!」と言ってしまう、素晴らしい作品だとおもいます。
〈 賞品 ニコニコ自作ゲームフェス公式サイト参照 〉
基本的なゲーム内容は2DトップビューのアクションRPGとして王道の内容ですが、適度な緊張感のあるゲームバランスやフィールドギミックにも凝ったマップデザインなど、 丁寧な作り込みを評価させていただきました。2人の主人公が力を合わせて頑張る姿が、キャラクター切り替えというシステム上でも、シナリオ上でも表現されているのも好印象です。 ストーリーは現状、第1章までとなっていますが一区切りが付いており、ボリューム的にもアクションRPGのシステム面でも未完成と感じる部分はないため、ひとまず「第1章完成版」として評価させていただきました。
マルチシナリオRPGで、セーブデータをまたがってアイテム(および擬似的に経験値)を共有するという独特のコンセプトが光る作品。 この仕組みを活かした運命改変ものならではのシナリオや、多数登場するキャラクター達による軽妙な味わいがある掛け合いなども魅力的でした。 授賞作品の選考においては現時点で未完成であることが懸念事項となりましたが、現状でも、そのコンセプトやゲーム内容を体験するのに十分なボリュームが実装済みであること、 プレイヤーが頻繁な再ダウンロードなどの追加負担なく常に最新版をプレイできるWebプレイ型である点なども加味して総合的に判断し、「特別賞」という形で授賞させていただきます。
長いのと、たしかに、どこにいくのかがわかりにくくて、クリアには至らなか ったのですが、そのわけのわからなさが、昭和アニメのノリのキャラとオープニングテーマソングによって、独特の「味(無気味さ)」に感じました。 派手なことやってる戦闘も「心理戦」というのはユニークです。 大げさにいえば、画面で展開している状況も主人公やプレーヤーの心理にしかすぎないのかも、なにしろサイコパシーを相手にしているんだし、とか、ついつい考えすぎてしまう世界なのではないか、と。 そんな「怪しく不思議」な感覚が総合的にムー的だったと思います。 (あまりムー素材には出会えなかったんですが・笑)