MMDモーション研究所
補間曲線の『自動設定』について
2013-07-29 02:29:43トレースする方々の大半は、補間曲線操作パネルにある「自動設定」チェックを外した状態で使用していると思います。
この「自動設定」って何をしているか、皆さんは把握していますか?
「自動設定」は名の通り、補間曲線を自動で設定する便利な機能&厄介な機能です。
フレームを登録、削除した際の動作について、メリット・デメリットを含め、まとめてみたいと思います。
■自動設定のチェックがオンで、フレーム登録した際の動作
「C」位置でキーを登録すると
A B C D E
◇ ◆ ◆ ◆ ◇
↑現在のフレーム位置
・登録した「C」と、その前後のキー「B」、「D」の補間曲線が自動で修正される。
※正確にはBの後半とCの前半・後半とDの前半の×を自動で修正する。
・自動で修正されるのはX・Y・Z軸移動の補間曲線。
・登録した「C」の回転の補間曲線のみ強制的に直線補間になる。
■自動設定のチェックがオンで、フレームを削除した際の動作
「C」位置のキーを削除すると
A B C D E
◇ ◆ ◆ ◇
↑削除したキーフレーム
・削除した「C」の前後のキー「B」、「D」の補間曲線が自動で修正される。
※正確にはBの後半とDの前半・後半の×を自動で修正する。
・自動で修正されるのはX・Y・Z軸移動の補間曲線。
・「D」の回転の補間曲線のみ強制的に直線補間になる。
自動で設定される補間曲線は、変化量に関わらず、固定されています。
「C」の位置で登録した場合、「A」「B」「C」「D」の4つのキーを参照して、パターン化された曲線が設定されているようです。
A B C D E
◆ ◆ ◆ ◆ ◇
↑フレーム登録した位置
簡単にまとめると
「登録したキー以外も修正される」
「自動で設定されるのは移動の補間のみ」
「回転は直線補間に強制される」
「設定される補間曲線は変化量に影響しない」
移動不可能なボーンでは回転がリセットされるのでデメリットでしかないですね。
移動可能なボーンであれば、前後のキーのX・Y・Z軸情報を参照して、X・Y・Z軸それぞれに自動で補間がつきます。
修正することが前提ではありますが、自動補間を使い時間の短縮を狙えるかもしれません。
使用後は、自動補間のチェックを外すのを忘れずに!!
それでは良いMMDライフを ノシ
参考資料:MMD走馬灯日記
http://pub.ne.jp/soumatou/?entry_id=3062317