蕎麦みっくす。
xismo(キスモ)でキャラモデリングに挑戦してみる vol.3
2017-09-10 21:55:30フリーの3Dモデリングソフトウェア「xismo(キスモ)」を利用し、MMDキャラモデリング作成の顛末を綴る日記です。
自分用の「備忘録」をメインにキャラモデリングの初心者たるうp主が作業の進捗具合をゆるい感じに報告する趣旨のテキストです。
3回目の今回は体のモデリング作業のなかで特に気になった点について、いくつかメモしてみます。
今現在は↓のような感じで、ざっくりと全身パーツのモデリングが完了した状態(パンツ除くw)です。
とりあえず細かい作りこみは後回しにし、全体のバランス把握を優先しました。
■ノードについて
この連載の第1回目でも書きましたが、xismo の場合はメッシュ等のオブジェクトをノードと呼ばれるツリー状のまとまり単位に管理します。
xismo の場合、現在アクティブになっているノードに対して編集を行うかたちになりますが、このとき他のノード内に存在するメッシュに対しては編集を行えません。
つまりモデリングの作業を行うにあたり、ある程度共通的なパーツ単位にノードを作成することで、お互いが干渉せずに編集できるわけです。
(「足」を作成中に「顔」の頂点も一緒に移動してしまった、、、等の事故が防げます)
またノード単位で表示・非表示の指定も行えるため、邪魔なオブジェクトは一時的に画面から消して作業を行うことも可能です。
一方で、以下のような制限も存在します。
1.ノードを跨いだポリゴンの作成が行えない
2.複数のノード選択し、まとめて移動したり拡縮できない
「1.」については一体となるオブジェクトについてはひとつのノードにまとめるといった対策が必要となります。
ノードの結合(CTRLキーを押しながら結合したいノードの上に移動)も行えるため、途中までは別ノードで作成し、最終的にひとつのノードにまとめたうえで頂点を結合するといった作り方も可能かと思います。
今回は「手」を作成する際に、「手のひら」と「指」をそれぞれ別ノードで作業し、最終的にひとつのノードに結合する流れで作業を行いました。
なお「スナップ」のオプションから「他ノードにもスナップ」を設定することで、頂点の結合は行えませんが他ノードの頂点と同じ位置に自ノードの頂点を移動することは可能です。
「2.」については、ノードに親子関係をもたせローカル座標ツールを使用することで編集が可能となります。
詳細な方法については「■バランスの調整(サイズ変更)」に後述します。
とりあえず現時点でのノード情報は下図のような感じになっています。
■バランスの調整(サイズ変更)
体の各パーツが出来上がってくると、どうしても全体のバランスを再調整しなければならないケースが発生します。
今回も胴体がある程度かたちになった時点で顔がデカすぎることに気が付きまして、顔全体の大きさを変更しなければならなくなりましたw
また顔の作成位置が上すぎて体全体を下に移動する必要もありました。
前述した通り xismo では複数ノードをまとめて編集できないため、ノードを分割して作成している場合にそのままだと全体をまとめて移動したり拡縮できない状況になります。
このあたりはモデルの制作前にある程度想定できた問題でしたので、とりあえず以下のような手順で実現できることを検証したうえで作業に着手しました。
(今回もこの方法でバランスの調整を行っています)
1.ノードに親子関係をもたせる
親子関係となったノードの場合は親ノードのローカル座標を変更することで、子ノードに対する移動・拡縮も可能となります。
この機能を利用するため、親ノードとして「メッシュを作成しないメッシュノード」(以降「ダミーノード」)を作成し、その下に実際のメッシュノードをぶら下げるかたちで作成しました。
2.移動・拡縮
移動・拡縮をまとめて行う場合は、ダミーノードを選択し「ローカル座標ツール」を使用します。
このとき「ローカル座標ツール」のオプションで「メッシュ変形」「子を追従」がチェックされていることを確認します。
ダミーノードのローカル座標を変更することで、従属する全ての子ノードも移動・拡縮されます。
3.ローカル座標のリセット
必須の手順かどうか微妙なところでもありますが、変更したローカル座標は毎回リセットしていました。(親・子共に)
まず「ダミーノード」を選択し「ローカル座標ツール」のオプションで「メッシュ変形」「子を追従」のチェックを外した状態で、
「座標(ローカル座標)」から位置・拡縮・回転を全て初期状態に変更し「適用」ボタンを押下します。
[メニュー]-[ノード処理]-[ローカル座標をコピー]を実行したのち、従属する子ノードそれぞれに対し、[メニュー]-[ノード処理]-[ローカル座標をペースト]を実行することで、子ノードのローカル座標もリセットされます。
以上の手順で全体のバランス調整が行えますが、ほかにもっとイイ方法がありそうな気もする件。
まぁ当面はこの方式で作業を進めようと思います。
■TスタンスとAスタンス
冒頭のキャプチャ画像を見ていただくとわかる通り、今現在は「Tスタンス」と呼ばれる状態(両手を水平に広げた状態)で作業を進めています。
しかしMMDモデルの場合は、既存のポーズやモーションの互換性も考慮し「Aスタンス」と呼ばれる両手を「ハの字」に広げた状態で作成するのが望ましいと思われます。
最終的に「Aスタンス」へ変更しますが、「Tスタンス」から「Aスタンス」への変更手順も含めて作業の報告がてら、次回にまとめる予定です。
それではまた次回ノシ