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まにむのブロマガ

記憶にない場所

2016-08-08 20:29:45

 ■必需品
クトゥルフ神話TRPG基本ルールブック。

 ■略称
 「PC」=プレイキャラ 「PL」=プレイヤー 「KP」= キーパー 「RP」= ロールプレイ

 ■括弧内の仕分け
 『物品』 「名称」 <判定> 【人物】 (成功時/失敗時)

 ■難易度(KP・PL必要Lv)
 「入門」(Lv1~20)一度もやったことない方でも出来ます。
 「基礎」(Lv21~40)ルールの知識が浅い初心者でも出来ます。
 「応用」(Lv41~60)ルールは大体覚えた方がやると安心です。
 「挑戦」(Lv61~80)ルールを全て網羅した方じゃないと大変です。
 「真髄」(Lv81~100)全てのルール・神格・魔術の扱い方を熟知していても大変です。

━━━━━━━━「記憶にない場所」
プレイ時間:3時間(プレイ人数3、4人時)
■KPへ
 KP推奨Lv24
 戦闘以外は難しい処理のないシナリオです。
 PCとNPCの情報は、しっかり把握してください。
 「※」で書かれた文章は、基本的にKPからはPLへ伝えません。
 PL側がその情報を導き出すのをまちましょう。
 ですが話が進まない場合は、KPから「※」で書かれた文章を伝えて構いません。
 SAN値減少によって狂気に陥った場合、続けて用意してある内容に従ってください。
・このシナリオの事前準備
 (━「廊下」→━「探索」)の部屋割り振りを、事前に決めて下さい。

■PLへ
 PL推奨Lv34
 本作はクトゥルフ神話TRPGの基礎編となります。
 このシナリオを終えたあと、続くシナリオでPCを継続して遊ぶことができます。
 他のシナリオから引き継ぐ場合、魔術を持っていなければ可能とします。
 後作も遊びたい場合、本作攻略後に他のシナリオを経験することが出来ません。
 SAN値は50以上必要です。
 続くシナリオでは、殆どの<技能>を使う場面が用意されています。
 それら<技能>は、成功させると謎解きのヒントや答えを得る事ができます。
 ただし、一切成功しなくても推理力でなんとかなります。
 いろんな技能が活躍するので、新しい職業を自分で創造するルールの適用をおすすめします。
 <技能>を8つ適当に選べるルールです。※詳しくはルールブック(P48)「職業サンプル」を参照下さい。
 年代は2015年、舞台は日本、<日本語>を20以上取得していれば国籍はどこでも構いません。
 手荷物は日帰りで遊びに出かける前提で、不自然にならない物を用意出来ます。
 探索時<目星>を使わなくても、「辺りを調べる」と言えば情報が出ます。
 <目星>の活躍の場は殆どありません、代わりに学問技能を取ることをお勧めします。
 <戦闘技能>に関しては、避けていれば必要ありません。
 戦闘主体の攻略も可能です。
 探索者は戦闘派、推理派、技能派、自由なスタイルで楽しんでください。

━━━━「始めの場所」
・冒頭

 気がつくと見覚えのない場所にいました。外明かりはありません。
 地面に転がる発炎筒の様な炎が4つ、青い煙を上げながら薄い明かりをこぼしていました。
 薄暗い部屋の中でも、炎の周りに(探索者数+1)人の人間が居るのがわかりました。
 彼らが誰なのか、そう考える前に別の疑念が頭にあらわれました。
・探索者は全員<アイデア>を行います。
 成功、ここ数時間の記憶が無いことが分かります。
 辛うじて思い出せるのは今日(2015年4月11日)が休日だったことだけです。
 失敗、何も思い出すことができません。
 何故ここにいるのか、それ以前に自分が何者なのかすら思い出せません。
 ※一般常識はあります。
 更に服はボロボロにくたびれ体も所々傷を負っていました。
・探索者は全員<幸運>を行います。
 成功、どうやら持ち物は無事でした。
 ※携帯の電源は入りますが圏外です。日付を確認した場合、2015年4月11日の19時となっています。
 失敗、普段から身につけている持ち物は全てありませんでした。
※RPです。
━━「探索」
※持ち物からライトを取り出すなどをして、周囲の壁を調べれば(━「イベント2」)に進みます。
※明かりが無い場合、20m四方の部屋なので、壁伝いに進めば扉を見つけます。
※誰かが探索者以外のもう1人に注目した場合、(━「イベント1」)に進みます。
・辺りを調べる
 部屋は遠くに行くほど暗く何処までも続いていそうな不気味さが増してきます。
 平坦な地面に転がる青い灯りだけでは、全体像を掴むのに足りません。
 そんな弱い灯りですが、この場の人間以外の影をもう一つ作っていました。
・青い炎に近づく
 あなたは記憶を一つ思い出します。それは魔術の存在です。そして魔術に関する知識です。
 人が魔術を使える精神力には限りがあります。
 あなたは既に精神力を4失っていることに気づきます。
 ※魔力の塊です。光があるだけで触れたり温度を感じたりすることはありません。
 ※以下の様に「※」で書かれた<技能>の判定はKPから持ちかけません。
 ※<オカルト> オカルト知識で感じること。
  まるで儀式だとおもいました。
・もう一つの影
 そこにあったのは、1メートルほどの高さを持つ長方形の台座です。
 側面には扉のような造形が施され、台座上には球体が据えられていました。
 台座も球体も固定されたコンクリートにしか見えません。
 ですが球体をジッと見つめていると、それが何色もの様々な色に変化しているように感じられます。
 ※ただの石の固まりです。触れても何も起こりませんし、壊すこともできません。
 ※<オカルト> オカルト知識で感じること。
  まるで祭壇だと思いました。
━━「イベント1」
※誰かが探索者以外のもう1人に注目した場合、発生します。
・NPC
 若い外国の男の人でした。
 服装やガタイからいかにも軍人か特殊部隊かなにかに所属してるのがわかります。
 そしてとてもイケメンでした。
・探索者はアギアスの<APP18>と抵抗判定を行います。
 成功、自分に負けず劣らないイケメンでした。
 失敗、自分より遥かにイケメンでした。
 ファンブル、イケメンが眩し過ぎて自分が惨めに感じます。SAN値が3減りました。
※(━【アギアス】)を参照下さい。現状は以下の通りです。
※一般常識はありますが、過去の記憶は全てなくしています。覚えているのは名前(アギアス)だけです。
※探索者同士が日本語でやりとりをしているのを見た後であれば、日本語で接します。
※記憶が一切ない間は基本的に無口です。
※危機管理をしてくれます。
 ・目の前で大きい音をだそうとした場合
  「何がいるか分からないんだ、あまり音は立てない方がいいんじゃないか?」
 ・一箇所で長居をしていた場合
  「とりあえず安全な場所に移動したほうがいいんじゃないか?」
 ・一人で行動しようとしていた場合
  「一人は危険だ、せめて二人以上で行動しよう」
━━「イベント2」
※適当に進めば壁にあたり、壁沿いに進めば発生します。
※または持ち物にライトがあれば、辺りを見渡すことで発生します。
・扉
 闇の中を彷徨い、壁に作られた扉を見つけました。
 扉は両開きの鉄でできています。その中央には不思議な模様が描かれていました。
 またすぐそばではアルコールの匂いがあたりを漂っています。
 その匂いは門からではなく、その周辺の壁から臭うようでした。
※扉に手を触れると、勝手に扉が開きます。(━「廊下」)に進みます。
※『門の創造』習得後に、近くにある「門」を活性化出来ますが、今はまだできません。
※<オカルト> 模様について知識
 それは「門の教団」の扱う模様によく似ていました。
 普通の人間はまず耳にすることのない宗教団体です。
 その活動内容は極めて人外的な物ばかりだと噂されています。
 団体について調べようとした人間は行方不明になるとの話もあり、深く知る人間はいません。
 噂程度に知られているのが、教祖を象徴した模様だけです。

━━━━「廊下」
・描写
 重たい門を少し押すと、門は独りでに開ききり、視界には20m程の廊下が現れました。
 まっすぐ続く廊下は左右均等に部屋が並んでいます。
 部屋の数は全部で6つあります。
 そして床は真っ赤な絨毯が伸びるように血で染まっていました。
 壁にも血が芸術なまだら模様を作り上げ、そこに起きた惨劇の烈度を伝えてきます。
 何がいつ起きたのか、それらを思考するより早く全員が寒気とともに答えを感じ得てしまいます。
 「それ」がまだここにいる事を。<SAN>チェックです。(1/1d3)
※RPです。
※振り返って門を見る場合、(━「イベント1」)に進みます。
※「門の創造」を習得した後、活性化しに来る場合、(━「イベント2」)に進みます。
━━「探索」
※部屋は「寝室」「研究室」「便所」「食堂」「書庫」「倉庫」となります。
 KPは適当に振り分けてください。
 「便所」には(━「空鬼」)が居ます。
 部屋の扉は全て鉄製で小窓などはありません。
 「書庫」のみ鍵が掛かっています。
※<医学> 血を調べる
 血は人の血で間違いないでしょう。
 量から推測して、少なく見積もっても十数人の致死量に相当します。
 固まり具合いからは、数日か数週間立っていると思われます。
━━「イベント1」
※(━「始めの場所」)から出てきた廊下の入口を見ると発生します。
・出てきた入口を見る
 そこに通ってきたはずの鉄の門は跡形もありませんでした。
 そこにあるのは廊下と同様血に染まった赤い壁でした。
 <SAN>チェックです。(0/1d3)
 ※『門の創造』習得後であれば、門の消失は想定内であるため<SAN>チェック不要です。
 ※「始めの場所」にまだ人が残っている場合、残った人間には廊下の状況が見えています。
 ※匂いを嗅いた場合、かすかですがたしかにアルコールの匂いがします。
━━「イベント2」
※「門の創造」を習得し、最初に出てきた壁に手を当てることで発生します。
・活性化
 手を当てた壁が急に熱を持ちました。
 一瞬大きく光った後、その光は4つに別れ飛び散っていいきます。
 飛び散った光は、青く後ろでうっすらと煙を上げ始めました。
 そして目の前には、中央に模様が描かれた両開きの鉄の門が現れました。
 ※扉を開けば(━「礼拝室」)に進みます。
  SAN値が1減り、MPは4消費します。

━━━━「食堂」
・描写
 一見して普通の食堂でした。
 長いテーブルを囲うイスのセットがいくつか並び、奥にはカウンターを隔てて厨房が見えます。
 食堂という空間から空腹を覚える気持とは裏腹に、ひどい悪臭が室内全体を覆っていました。
 ※入口の扉を閉めた場合、裏側の模様に気づき(・模様)に進みます。
※<人類学> 使っていた人間の推測
 家具は綺麗に片付けられ、もう長い間使われた形跡がありません。
 ですが、家具の傷からその前は何か争いごとがあったことが伺えます。
 ※外的との戦いではなく、人間同士の争いです。
・厨房
 近づくにつれて悪臭の烈度が増します。
 カウンターを超える頃には、鼻を押えていても強烈な匂いに吐き気を感じました。
 匂いをたどった先にいたのは、全身骨と変わらないほどやつれ細りきった男の死体です。
 <SAN>チェックです。(0/1d4)
※<医学> 死因を調べる
 餓死だと推察できます。
・厨房内
 厨房には数多くの食器が、使われた形跡もなく並んでいました。
 相反して、調理器具はひどく乱暴に使われたのか、殆どのものがボロボロに朽ちていました。
 そして、床には『メモ紙』が落ちています。
 ※『メモ紙』は(━『メモ紙』)を参照下さい。
・冷蔵庫
 冷蔵庫の中には空になった瓶やボトル以外は、何も保管されていませんでした。
・模様
 ※入口の扉を閉めると、見ることができます。
 扉のには粗雑な五芒星と瞳のようなサインが描かれています。
 その線は赤く、血液が流動しているようなそんな不気味な色をしていました。
 ※実際に原料になっているのは血です。
 ※施されているのは「旧き印」の呪術です。
  扉が閉じられた状態であれば、空鬼は通ることができません。

━━━━『メモ紙』
・描写
 外国語で書かれていました。
 ※アギアスに聞けば「知ってる文字だ」と答えてくれます。
・<知識> 書かれている文字が<ギリシャ語>だと分かります。
 ※記憶がないアギアスの前で、探索者がその事を口にした場合、(━「イベント」)に進みます。
・内容
 「仲間は全員死んでしまったあっという間だった。
 仲間と協力してこの部屋には防衛術を貼ることが出来たが、もう部屋から出られない。
 食料はあっても時期に底をつく。
 仲間と外で会う日を夢見ていたがもう叶わない。
 これまでの気が狂いそうな日々はなんだったんだ。
 何のためにあの毎日を費やしていたんだ。なんでこんなことになったんだ。」
 ※<アイデア> 裏の文字に気づきます。
・裏
 裏には沢山の人の名前が書かれていました。
 そのどの名前にも横で線がひかれています。
 名前をたどった最後に「ベニゼロス」と書かれた名前だけが、横線もなく残っていました。
 ※最初は部屋に数名いましたが、死んで行くたびに名前を横線で消していったという内容です。
  「共食い」の単語を発言した探索者は、気分が悪くなり<SAN>チェックです。(0/1d4)
━━「イベント」
※記憶がないアギアスの前で、「ギリシャ」の単語を誰かが口にすると発生します。
・以下アギアスのセリフ
 「ギリシャ…あっ思い出した、おれの国だ。
 そうか、子供の時の記憶を思い出したよ。
 昔、ボーイスカウトをやってたな。
 怪我の手当てくらいならおれを頼るといい」
 そう言うとアギアスは少し懐かしそうに笑顔を見せました。
※アギアスは(・記憶1)を取得します。
 ボーイスカウトで得た経験から、以下の技能が使用可能になります。
 <応急手当99>、<精神分析99>

━━━━「書庫」
※鍵が掛かっています。鍵自体は(━「研究室」)にあります。
※<鍵開け> 何らかの道具があれば開けることができます。
・描写
 8畳ほどの部屋に人が一人通れるかどうかのスペースを残して、びっしりと本棚が並んでいました。
 棚は4つのコーナーに分けられ、右から「研究」「漫画」「教団」「趣味」となっています。
 ※探し物をする場合、1つのコーナーに対し1時間の時間を消費します。
 ・<図書館>に成功すれば、1つ15分で探し出せます。
 ・「研究」は、『英語の分厚い本』を見つけます。
 ・「漫画」は、『英語の漫画』を見つけます。
 ・「教団」は、『英語の薄い本』を見つけます。
 ・「趣味」は、『日本語の日記』を見つけます。
 ※『英語の分厚い本』は、(→『エイボンの書』)を参照下さい。
 ※『英語の漫画』は、(→『門にして鍵の冒険』)を参照下さい。
 ※『英語の薄い本』は、(→『教団のしおり』)を参照下さい。
 ※『日本語の日記』は、(→『日記』)を参照下さい。

━━━━『エイボンの書』
・描写
 表紙には本のタイトルが記されていました。
 英語で書かれていたその文字を、何気なくあなたは読み上げます。
 「エイボンの書」
 あなたは記憶を一つ思い出します。あなたはこの言語を読むことができます。理解できます。
 ※思い出すのは探索者だけです、アギアスに読んだ記憶はありません。
・<考古学> 本の鑑定
 ※読み終えた後であれば<オカルト>で同様の情報を得ても構いません。
 最も有名な「ネクロノミコン」、それにすら載っていない禁断の知識が記された本です。
 写本や翻訳本が数十冊出回っているので、一冊自体の価値は低くなっています。
 それでも数千万の値が付く貴重書であることに間違いないと思いました。
・読む
 中は呪文書になっていました。
 しかしどの文章もどこか読み覚えがあります。
 記憶と重なる文面は流したり、飛ばしていくと、あっという間に書物を読み終えます。
 そうしてあなたは『門の創造』を習得しました。
 ※(━『門の創造』)を参照下さい。
 ・探索者は、1時間足らずでこの本を読み終えます。
  しかし難しい英語が書かれ、本来であれば読解するのに何ヶ月もかかりそうな本です。
 ・読み終えると<クトゥルフ神話>が11加算され、<SAN>が1減少します。
 ・探索者は、裏にも文字が記されていることに気づきます。
 裏には日本語で文字が書かれていました。
 「予定はない、時間は気まぐれ、場所も変わる。
 ぐるぐると続いた永遠が終わりを迎える。

 その時選択を誤れば
 時の流れは止められない。
 思い出を無くしたものに
 住む世界は選べない。」

━━━━『門の創造』
・概要
 これは移動呪文です。
 行きたい場所を指定し、その場所とこの場所に一瞬で行き帰り出来る「門」を作ることができます。
 「門」を作るには、特殊な「儀式」を行います。
 「門」が出来上がれば、「活性化」することで何度でも行きき出来ます。
・儀式
 「門」を作るために行います。
 「門」を作る壁に模様を描き、アルコールを振りかけます。
 儀式にはPOWを永久的に消費します。
 消費する値は移動したい距離に比例します。(160km=1、1600km=2、16000km=3...)
 消費POW1に対して10分の時間を必要とします。
 儀式を終えると、「門」を「活性化」(目視・使用)できるようになります。
・活性化
 「門」を使うために行います。
 活性化させるまで「門」は目視・使用できません。
 活性化には「門」のある壁に手を当て、儀式で消費したPOWと同じ値のMPを消費します。
 一度「門」を通ると、再び「門」は見えなくなります。
 「門」が消えた壁をもう一度「活性化」させると、再び「門」が出現します。
・注意事項
 行き先の距離が分からない場合、事前に消費される値もわかりません。
 消費されるPOW・MPが足らない場合、値を使いきりその場に倒れ気を失ってしまいます。
 移動1回につきSAN値が1減少します。
━━「攻略の手引き」
 ※探索者が攻略に苦悩していた場合、<アイデア>の判定し以下の情報を渡すといいでしょう。
 ・脱出の方法が思いつかない場合
  脱出の方法は2つあると考えます。
  一つ目は、新しく「門」を「儀式」で作って脱出する方法。
  二つ目は、既に作られている「門」を「活性化」して脱出する方法です。
  ※廊下の「門」を活性化させる場合、(━「廊下」→━「イベント1」)に進みます。
 ・既に作られた「門」を探す方法が分からない場合
  門を作った場所からはアルコールの匂いがするはずだと思いました。
  ※匂いがするのは作った側だけです。反対側にアルコール臭はありません。
  ※「始めの場所」に戻ろうとする場合、(━「廊下」→━「イベント1」)に進みます。
 ・アルコールの匂いがする場所が分からない場合
  最初に起こった出来事を思い出します。
  ※以下は、(━「始めの場所」→━「イベント2」)の文章から引用しています。
  闇の中を彷徨い、壁に作られた扉を見つけました。
  すぐそばではアルコールの匂いがあたりを漂っています。
  その匂いは門からではなく、その「周辺の壁」から臭うようでした。
  ※「始めの場所」に戻ろうとする場合、(━「廊下」→━「イベント1」)に進みます。

━━━━『門にして鍵の冒険』
・描写
 中身は英語で書かれていました。
 ※<英語>を取得していれば難しい文章ではないため読むことができます。
  アギアスに頼めば読んでくれます。
・読む
 「門にして鍵」を主人公にした冒険の物語が綴られていました。
 様々な土地や、様々なモンスターの話が出てきます。
 その中であなたは、とあるモンスターの話に目を止めました。
 「ある村に「空鬼」があらわれました。
 けれど「空鬼」は大したモンスターではありません。
 「門にして鍵」はあっという間に「空鬼」を倒しました。
 けれどまた「空鬼」があらわれるかもしれないので、「門にして鍵」は村人に助言をしました。
 『「空鬼」が居たら直ぐに隠れなさい、あいつは目がよくない
 そして「空鬼」が空間移動するのを待ちなさい、移動中は隙だらけだから』」

━━━━『教団のしおり』
・描写
 中身は英語で書かれていました。
 ※<英語>を取得していれば難しい文章ではないため読むことができます。
  アギアスに頼めば読んでくれます。
・読む
 冒頭には幼稚な書跡で文章が綴れられています。
 「てめえ達は捕まりました。
 てめえ達の命をどう使おうとわたしの勝手なわけだす。そういう理屈なわけだす。
 てめえ達は今からクスリを作って下ちい。
 クスリが完成したらここから出してあげてもいいだす。」
 続けてこの施設での過ごし方が何ページにも渡り書かれていました。

━━━━『日記』
・描写
 中身は日本語で書かれていました。
・読む
 「何年かかっただろう。考えたくもない。
 毎日同じ作業、同じ食事、同じ部屋、同じ時間、気が狂いそうだった。
 実際気が、狂ってしまった仲間もいた。
 だけど私はついにノルマを果たした。
 「門の創造」を手にすることができた。
 習得に数ヶ月掛ったけど、同じ繰り返しだった毎日とは比べ物にならない、充実した時間だった。
 創造場所は故郷に近い所にした。
 仲間を置いて自分だけ先にここを出ることに抵抗はあるが
 仲間もいずれ、ノルマを果たしここを出る時が来るだろう。
 そのときは外の世界でまた会おう。」

━━━━「倉庫」
・描写
 入るとそこは物置のような場所になっていました。
 部屋の中は様々なものが仕分けも半端に混在しています。
 両側には棚が壁に打ち付けられていました。
 棚には物が無造作に積み重ね上げられ、整理するのは骨が折れそうです。
 ※探索には最大2時間かけると、役立ちそうな道具が2つ手に入ります。
  1時間の探索で止めた場合、手に入る道具は1つです。
  最初の1時間で、『ガスマスク』を発見します。
  その場にいる探索者は全員<幸運>の判定を行います。
  <成功した人数+1>が『ガスマスク』の取得数です。
  追加の1時間で、『Walther PP』と書かれた木箱を発見します。
 ※<図書館>で探索時間を1/4に減らせます。
━━『Walther PP』
※木箱は、鍵が付いています。
・<歴史> 木箱から得られる情報
 成否問わず、箱の大きさから、何か手で持って使う道具が入っていると思いました。
 成功、「ワルサーPP」って言えば拳銃じゃないかと思いました。
 また、この程度の木箱なら音を立てずに壊せそうだと思います。
 ※(・記憶2)がないアギアスの前で、探索者がその事を口にした場合、(━「イベント」)に進みます。
 ※(・記憶2)が戻ったアギアスに聞けば、拳銃の詳細が分かります。
  『ワルサーPP』威力1d8、射程15m、連射3回、装弾数8発、耐久8、故障99
・<アイデア>
 成否問わず、かなり年季の入った木箱だと思いました。
 成功、木箱が大分脆くなっていることに気づきます。
 ※木箱は簡単に壊れます。
・叩き壊す
 ・大きい音を立てて木箱に対し<1d6>の耐久値を減らせます。
 ※木箱の耐久値3以上の値を出せば、木箱は壊れ中から「拳銃」が出てきます。
 ※音に反応して(━【空鬼】)があらわれます。
・音を立てずに壊す
 ※最初の<歴史>に成功した探索者が行えます。
  又は、具体的に音を立てずに壊す方法の説明が出来れば可能とします。
 ・耐久値3と壊す人間の<STR>で抵抗判定を行います。
 ※判定は何度でも可能ですが、失敗するたび手にあざができ、耐久値が1減ります。
━━「イベント」
※アギアスの(・記憶2)がない状態で、「ワルサーPP」の単語が出てくると発生します。
・以下アギアスのセリフです。
 「「ワルサーPP」はセミオートの拳銃だな、素人でも扱うのはそう難しくない。
 何となく思い出した、俺はギリシャの軍人だ
 所属は都合上言えないが、戦闘があれば俺に任せてお前たちは下がっていてくれ」
 そう言ったアギアスは、これまでの幼さを伺わせる表情とは打って変わって厳しい顔になります。
※アギアスは(・記憶2)を取得します。
 特殊部隊で得た経験から、以下の技能が使用可能になります。
 「戦闘技能」<キック99>、<組み付き99>、<投擲45>、<マーシャルアーツ99>
 「銃器技能」<拳銃80>、<サブマシンガン60>、<ライフル80>
・「ワルサーPP」に関して
 「信頼してもらえるなら預かろう、だけどお前たちが持っていてくれても構わない」
・どこまで思い出したか
 「仕事の都合で日本に来たのは覚えているが、現状を説明できる記憶はないな」
・仕事に関して
 「すまない、極秘事項なんだ」
・その他の質問は「わからない」で構いません。

━━━━「寝室」
・描写
 6つは並んでいた2段ベッドが、面影もなく崩れ去っています。
 その木片と肉片は、血の海に浮かんでいました。
 寝ているところを襲われたのか、抵抗した末の果てなのか
 この状態から推測することはもはやできないでしょう。
 この場の状況全てが「それ」のおぞましさを物語っています。<SAN>チェックです。(1/1d4+1)
 ※「惨劇の死体を見た」SAN値減少は、セッション中合計5までです。
・狂気
 溜まっていた緊張と恐怖が抑えきれなくなり、物理的な障害があらわれます。
 貧血に似た感覚で、激しい運動は吐き気が沸き、立っているだけでも目眩がします。
 ・<1d10>分間、貧血のような衰弱でまともに動けません。
  急な運動をした場合、耐久値が<1d6>減ります。
・辺りを調べる
 ほぼ木片でしかないベッドの残骸の中で、その形状をとどめているベッドが1つだけありました。
 荒れた様子はありませんでしたが、ベッドの下は血が広がっています。
・ベッドの裏
 その女性は背中を一突きだけされて絶命していました。
 五体をとどめていたのはこの部屋では唯一の人間です。
 無と返した部屋の中で唯一彼女だけが、何かを訴えるように右腕が差し出され
 手には『紙切れ』がありました。

━━━━『紙切れ』
・描写
 外国語で書かれていました。
 ※<ドイツ語>を持つ人間がいなければ何語かすら分かりません。
  <知識>で言語を知り得てもかまいません。
  アギアスに聞けば「知ってる文字だ」と答えてくれます。
・読む
 「研究中に空鬼があらわれた。
 変なオカルト書ばっかり読んでたから、私にはすぐ空鬼だとわかった。
 真っ先にここに逃げ隠れたものの、私には倒す勇気も外に出る勇気もない。
 誰かが倒してくれればいいけど、その前にこの部屋に来たら私は助からないのかな…
 …だから私が死んだときは、せめて皆の為になることを残します。」
 ※裏にも文字が書かれています。
・<アイデア> 裏の文字に気づきます。
 裏には空鬼についての特徴が事細かに書かれていました。
 探索者たちはそこからおよそのステータスを読み取ることができました。
 ・「ステータス」str19、con16、siz19、dex10、耐久18、装甲3
  「攻撃」<鉤爪> 1d8(+1d6)(右手)
  「攻撃」<鉤爪> 1d8(+1d6)(左手)
  両腕を使って1ラウンドに2回攻撃をする。

━━━━「研究室」
・描写
 扉を開けた瞬間ひどい匂いが廊下を走りました。
 それは酸味のある匂いだったり、甘みのある匂いだったり、シンナーのような匂いだったり。
 匂いの元を考えるほど、頭に整理しきらない数の情報が入ってきます。
 中は煙が充満していて、煙たく視界も悪くなっていました。
 長居はとてもしたくありません。10分も居れば頭が溶けてしまいそうです。
 微かに見える視界でもそこに転がる無数の死体を発見し、匂いと混ざって吐き気が湧き上がります。  
 <SAN>チェック。(1/1d4+1)
 ※「惨劇の死体を見た」SAN値減少は、セッション中合計5までです。
・狂気
 溜まっていた緊張と恐怖が抑えきれなくなり、物理的な障害があらわれます。
 貧血に似た感覚で、激しい運動は吐き気が沸き、立っているだけでも目眩がします。
 ・<1d10>分間、貧血のような衰弱でまともに動けません。
  急な運動をした場合、耐久値が<1d6>減ります。
・室内
 室内には長いテーブルがいくつもあります。
 その上にも下にも、割れたフラスコや壊れた顕微鏡などが散乱しています。
 壁には研究資材が並ぶ棚が連立されていました。
 しかし、その幾つかは倒され薬品が混ざり合い強烈な悪臭を放っています。
 部屋の角にいくと比較的、無事な状態でワークデスクがあります。
 そしてその所々で、死体が無残な姿で転がっていました。
 ※KPは「ワークデスク」「床」「右の棚」「左の棚」の4箇所で、探索できることを伝えて下さい。
 ・探索は各箇所10分です。
 ※『ガスマスク』無しで探索する場合、10分経過で窒息判定が行われます。
  窒息判定、<CON×5>を行います。
  ・成功した場合、その場にとどまらなければ再判定はありません。
  ・失敗した場合、ダメージ<1d6>を受けます。
  ※詳しくはルールブック(P62)「溺れ、窒息」を参照下さい。
 ※<目星>で強引に探索する場合の時間
  成功、<1d8>分。失敗、10分。ファンブル、20分。
 ・「ワークデスク」は、引き出しから『手帳』を見つけます。
 ・「床」を探ると、『鍵』を見つけます。
 ・「右の棚」からは、『取り扱いメモ』を見つけます。
 ・「左の棚」からは、『謎の瓶』を4種類(赤・黄・青・緑)を見つけます。
 ※『鍵』は書庫の鍵です。
 ※『謎の瓶』は(━『取り扱いメモ』)を参照下さい。

━━━━『手帳』
・描写
 外国語で書かれていました。
 ※<イタリア語>を持つ人間がいなければ何語かすら分かりません。
  <知識>で言語を知り得てもかまいません。
  アギアスに聞けば「知ってる文字だ」と答えてくれます。
・読む
 「この研究施設に来て数日たった。
 最初は脱走を試みたが出口がまるでなく、すぐに諦めた。
 しかし新しい人間が入ってきたり、誰かがいなくなったりしているということは
 どこかに必ず抜け道があるということだ。
 前に幹部らしい人間が来た時に話していたが、こういう施設は世界中にいくつもあり
 教祖様とかいう奴を祀る礼拝室は日本にあるんだとか。」

━━━━『取り扱いメモ』
・描写
 中身は英語で書かれていました。
 ※<英語>
  成否問わず、1行目だけ読むことができます。
  「危険物注意。赤の瓶は脳へ、黄色の瓶は体へ、青の瓶は物へ、緑の瓶は敵へ。」
  成功、2行目以降に書かれているのは扱われている薬品名だと分かります。
  専門知識があれば薬品名からどんな物かわかるかもしれません。
 ※アギアスに頼めば<英語>成功分まで読み上げてくれます。
※<オカルト>
 「緑」に使われている薬品だけ心当たりがあります。
 それはオカルト界隈では、魔除けによく使われている薬品でした。
 ※詳しくは(→『恐怖の注入瓶』)を参照下さい。
※<生物学>
 「赤」に使われている薬品だけ心当たりがあります。
 それは危険な毒です。人に使えば精神障害を起こし、記憶に障害が出ます。
※<博物学>
 「黄」に使われている薬品だけ心当たりがあります。
 それは栄養補給の代用となる植物が、主に使われていました。
※<化学>
 「青」に使われている薬品だけ心当たりがあります。
 その組み合わせで作られる薬品は、危険な爆薬になると察します。
※<薬学>
 薬品名から大体の使用用途が推測できます。
 赤は記憶を失う、黄は栄養剤、青は爆発物、緑は薬物。
※それぞれ、以下の効果があります。
 「赤」忘却の薬(丸1日の記憶を失う)
 「黄」未完成(HP・MP回復<1d3>)
 「青」爆発物(ダメージ<3d6>、射程2m)
 「緑」薬物(━『恐怖の注入瓶』)
※アギアスはこれらの薬を口にしません。

━━━━『恐怖の注入瓶』(緑の瓶)
※匂いを嗅ぎ続けると以下の症状があらわれます。
・空鬼に使った場合、突然不気味な顔がさらに不気味な表情に変わり果てます。
 そこには、傍から見ても不安と恐怖に駆られたような表情でした。
 そいつはそのままゆっくりと後ずさり、背中に作り出された深い闇へと姿を消していきました。
 姿を消した足元に、光る物体を見つけます。
 それは「酒」の入った瓶でした。
 ※退散します。セッション中に探索エリアに戻ってくることはありません。
 ※「酒」は(━『門の創造』)のアルコールとして使えます。
・人に使った場合、匂いを嗅ぐと次第に周りの景色が変色します。
 周りに居たはずの人間は徐々に溶け出し、そこからプクブクと黒い泡が沸騰しています。
 恐怖のあまり探索者はその場でうずくまってしまいました。<SAN>チェックです。(0/1d6)
・<1d6>分間蹲ります。

━━━━「便所」
※この場所に来る前に大きな音を立てていた場合、(━「イベント2」)に進みます。
 音を立てずにこの場所にきた場合、(━「イベント1」)に進みます。
━━「イベント1」
※探索中に物音を立てたりせず、空鬼が移動していなければ、「便所」の扉を開けることで発生します。
・描写
 長く使われていなかったからか、そこは悪臭に満ちていました。
 そして、そのトイレには先客がいました。
 ※(━【空鬼】)との戦闘です。
━━「イベント2」
※空鬼が「便所」から移動したあとに、入ると発生します。
・描写
 設置されていたのは小さめの洗面と、用を足す個室が4つです。
 そしてひどい悪臭の発生元と思われる死体が、上半身を失って部屋の突き当たりに転がっていました。
 <SAN>チェック。(1/1d4+1)
 ※「惨劇の死体を見た」SAN値減少は、セッション中合計5までです。
・狂気
 溜まっていた緊張と恐怖が抑えきれなくなり、物理的な障害があらわれます。
 貧血に似た感覚で、激しい運動は吐き気が沸き、立っているだけでも目眩がします。
 ・<1d10>分間、貧血のような衰弱でまともに動けません。
  急な運動をした場合、耐久値が<1d6>減ります。
━━「便所探索」
・辺りを調べる
 個室は全て開いた状態です。
 変わった点は特に見当たりませんでした。
 ※この部屋で得られるものは特にありません。

━━━━「礼拝室」
・描写
 門を通ると真っ暗な空間に出ました。
 辺りに明かりは全くありません。
 通ってきた門も消え残された装飾のない壁が暗さの深みを引き立てます。
 ※(━「始めの場所」)と同じ場所です。
 ※匂いをたどれば(・匂いを探す)に進みます。
・匂いを探す
 暗く目印のない空間の中でその匂いだけが道しるべとなり、探索者たちを壁の前へと引き寄せます。
・活性化
 壁に手を当て熱を流すと手元には光が沸き立ちました。
 光は一瞬で後ろに飛び、一つの青い炎となって探索者の背中を照らします。
 目の前には「門」があらわれました。
※全員が門先に進めば(・門の先)に進みます。
※扉を開けその先を確認した場合、ビルの屋上の風景が見えます。
 一人ずつ先に進み、何かしらの合図をするような打ち合わせがある場合、それを行って構いません。
 ただし戻ってくる場合は、進んだ人間からは門が閉じられている為、活性化を行う必要があります。
 進んでしまった後では、残った人間とやり取りはできません。
 事前にそこまで打ち合わせがない限り、個人の判断で活性化をする事はないでしょう。
 また門の移動には、SAN値減少とMP消費があるのでおすすめしません。
・門の先
 ※MPとSANが両方1減少します。
 探索者たちが扉の先に進み扉が閉まるのを見届けると、炎は消え室内には再び暗闇が残りました。
 門を抜ける途中、探索者たちは強烈な頭痛とともに過去の記憶がよみがえります。
・過去の記憶
 休日の旅行を楽しんでいたはずなのに、気づけば見知らぬ施設で横たわっていた。
 一緒にいたはずの家族(友人)はおらず、代わりに中国人らしき人物が私が起きるのを待っていた。
 彼は片言の日本語で今の状況を説明してくれた。
 どうやら私は謎の教団に拉致されこの施設へと幽閉されてきたようだ。
 ここは課題をこなさないと出ることができないらしい。
 仲間と共に数年かけて課題をこなした私は、ようやく「門の創造」の習得にたどり着いた。
 しかし私はすぐに脱出はせず、仲間が課題をこなすのを待った。
 そうして数日たったある日、事件が起きた。
 空鬼と呼ばれる怪物が研究施設を襲ったのだ。
 私は仲間と共に礼拝室へと逃げ延びた。
 そのあとの記憶は曖昧だ。
 多分最後は、別の場所へ通じる門を活性化させたと思う。
 しかしその時に精神力を使い果たしてしまったのだろう。
 私はしばらく気を失うことになる。

━━━━「攻略報酬」
・「入口の門で帰った」、SAN値<1d10>加算。
・「空鬼に遭遇しなかった」、SAN値<1d10>加算。
・「空鬼と戦闘しなかった」、SAN値<1d10>加算。
・「アギアスの記憶が2段階戻った」、SAN値<1d10>加算。
・「全員無事に脱出した」、SAN値<1d10>加算。

━━━━【アギアス】
・ステータス
 「キャラクター保管所」http://charasheet.vampire-blood.net/125092
  str17、con15、pow11、dex14、app18、siz17、int13、edu21、耐久16、MP11、SAN69、DB1d6
 「交渉技能」<日本語65>、<ドイツ語66>、<イタリア語66> ※全て流暢に喋るのに問題ない値
 「職業」軍人、「年齢」28歳、「性別」男、「身長」183cm、「出身」ギリシャ、「髪」金
・所持品
 『簡易防弾チョッキ』装甲6
 『ベスト』中には以下のものが入っています。
 『携帯電話』一般的なスマートフォンです。ロックが掛かっているので中は分かりません。
・性格
 かなりアクティブに行動するNPCです。
 探索者がもたついていたら勝手にどんどん探索します。
 基本的には男女問わずとってもイケメンな対応をします。
 所属部隊で死体や神話生物を見慣れている為、正気度は減りません。
 日本語、ドイツ語、イタリア語を喋れます。※取得技能にありませんが英語も喋れます。
・記憶
 最初の段階では、名前や一般常識以外の記憶を失っています。
 「ギリシャ」「銃」「神話生物」などを見たり聞いたりすると記憶が一部戻ります。
 ・記憶1
  「ギリシャ」の単語を耳にすると発生します。
  子供時代の記憶を思い出します。
  ボーイスカウトで得た経験から、以下の技能が使用可能になります。
  <応急手当99>、<精神分析99>
  ※実際、ボーイスカウト程度でこんな数値を持つことはありません。
   体が覚えていた記憶の方が大きいです。
 ・記憶2
  「銃」を見る「銃声」を聞く、又は「神話生物」を見ると発生します。
  特殊部隊所属の記憶を思い出します。
  戦闘を全て引き受けてくれます。
  同時に全力で探索者を守るように行動するでしょう。
  以降は下記技能が使用可能になります。
  「戦闘技能」<キック99>、<組み付き99>、<投擲45>、<マーシャルアーツ99>
  「銃器技能」<拳銃80>、<サブマシンガン60>、<ライフル80>

━━━━【空鬼】~下級独立種~
・ステータス
 str19、con16、pow13、dex10、siz19、int7、移動7、耐久18、MP13、DB1d6
 「攻撃」<鉤爪60> 1d8(+1d6)
 「厚い皮」装甲3
・出現場所
 最初は「便所」に居ます。
 大きい音を立てると、空間を移動し数秒で音を立てた場所に姿を現します。(・移動)に進みます。
 小さい音の場合、空鬼の<聞き耳25>で判定します。
 成功した場合、空間を移動し数秒で音を立てた場所に姿を現します。(・移動)に進みます。
 音の大小の判断はKPに委ねます。
 (例)大きい音「物を壊す、叫び声を上げる」、小さい音「物を落とす、倒れる」
・移動
 突然探索者に影が被さりました。
 ※振り返ると(━「イベント1」)に進みます。
━━「イベント1」
※(━「便所」)に入るか、大きな物音を出すと発生します。
・描写
 最初はそれを人かと思いました。
 けれど直ぐに自分の危機感の疎さを戒めました。
 体は人の倍、猿のような骨格に昆虫のような鉤爪、
 そしてそいつは不気味なテンポで頭を揺らしながら、首ごとこちらに顔を向けていました。
 <SAN>チェック。(0/1d10)
 ※SANが合計で10減るまでは、遭遇するたびに<SAN>チェックを行います。
 ※アギアスの(・記憶2)がない状態でこの場に遭遇した場合、(━「イベント2」)に進みます。
  アギアスの(・記憶2)がある状態、又はアギアスがいない場合、(━「戦闘」)に進みます。
・狂気
 そんな化物が目の前に何体も居ました。
 慌てたじろぎ他の仲間に目をやると、そこに仲間はいませんでした。
 代わりに目の前にいた化物と同じ化物が、貴方の周りに立っていました。
 ・<1d10>分間、空鬼は周りに何体もいるように見え、仲間の探索者も空鬼に見える幻覚に陥ります。
━━「イベント2」
※アギアスの(・記憶2)がない状態で、空鬼と対峙すると発生します。
※アギアスは(・記憶2)を取得します。
 探索者を全力で守ります。
・扉越しに対峙した場合
 アギアスは、扉を直ぐに閉じ「逃げろ!!」と叫びます。
 ※KPは全員の行動を確認してください。
 アギアスはそのまま扉を押さえ込み、空鬼<STR19>と抵抗判定をします。初期段階<40%>。
 ※誰かが加勢に入った場合、<STR12>以上あれば自動成功します。
 成功、激しく扉がたたかれます。
 しかし長くは続かず時期に静かになります。
 アギアスは急いで安全な場所に移動します。
 ※その場に誰かいる場合、安全な場所に移動しようと提案して移動します。(━「イベント3」)に進みます。
 ※空鬼は移動します。(・空鬼の移動)を参照下さい。
 失敗、圧倒的な力に押し負け扉が開きます。(━「戦闘」)に進みます。
・突然あらわれた場合
 「逃げろ!!」アギアスの叫び声が響き渡ります。
 アギアスは探索者を背にし、空鬼の間に立ち塞がりました。(━「戦闘」)に進みます。
━━「イベント3」
※空鬼をみたアギアスと、安全な場所に避難すると発生します。
 「アイツ(空鬼)のおかげで何となく思い出した、俺はギリシャの軍人だ。
 所属は都合上言えないが、戦闘があれば俺に任せてお前たちは下がっていてくれ」
 そう言ったアギアスは、これまでの幼さを伺わせる表情とは打って変わって厳しい顔になります。
※アギアスは(・記憶2)を取得します。
 特殊部隊で得た経験から、以下の技能が使用可能になります。
 「戦闘技能」<キック99>、<組み付き99>、<投擲45>、<マーシャルアーツ99>
 「銃器技能」<拳銃80>、<サブマシンガン60>、<ライフル80>
・「空鬼」に関して
 「見たことない生物だな」
・どこまで思い出したか
 「仕事の都合で日本に来たのは覚えているが、現状を説明できる記憶はないな」
・仕事に関して
 「すまない、極秘事項なんだ」
・その他の質問は「わからない」で構いません。
━━「戦闘」
※アギアスがいる場合、探索者が逃げ切るまで戦います。(・戦う)を参照下さい。
 探索者が逃げ切れば、アギアスも逃げれますが、別にアレを倒してしまっても構いません。
・逃げる
 ※アギアスがいる場合、下記の判定の必要なく逃げれます。
 空鬼の<DEX10>と抵抗判定します。
 ・成功、別の部屋へ逃げれます。
  探索者全員が空鬼の視界から居なくなった場合、<DEX>の一番低い人間が隠れた場所へ近づきます。
  その場所が厨房の場合は諦めて場所へ移動します。(・空鬼の移動)を参照下さい。
  それ以外の場所へ逃げ、扉を閉めていれば押し開けようとします。
  空鬼の<STR19>と抵抗判定を行います。
  成功、空鬼は諦めて他の場所へ移動します。(・空鬼の移動)を参照下さい。
  失敗、とんでもない力で扉が無理やり押し開けられます。下記(・失敗)に従ってください。
 ・失敗、空鬼の<目星15>の判定を行います。
  成功、空鬼の攻撃が行われ戦闘になります。
  失敗、探索者の正確な位置を探っています。
  <隠れる×2>を判定します。
  成功、空鬼はしばらくあたりを彷徨(うろつ)きますが、探索者を見つけることができません。
  空鬼は諦めたのか空間に吸い込まれながら何処かへと消え去ります。(・空鬼の移動)を参照下さい。
  失敗、空鬼の攻撃が行われ戦闘になります。(・戦う)を参照下さい。
・空鬼の移動
 KPは<1d5>で、どの部屋へ移動したか判定します。
 行き先は以下の場所から、現在の場所以外の場所になります。
 「寝室」「研究室」「書庫」「倉庫」「廊下」「便所」
 ※「厨房」に行くことはできません。
 ※移動先に変化がなければ、1時間後にまた別の場所へ移動します。
 ※移動のたびにMPを4消費します。3回移動行うとMPが残り1になる為、その場にとどまります。
・戦う
 ・空鬼に最初に攻撃してきた人間に攻撃します。
  誰も攻撃していない場合、<1d(対処の数)>で判定し、行動順と同じ数字の人間を攻撃します。
  攻撃は、1Rに2回行います。
 ・<受け流し>や<回避>は行いません。
 ・探索者が逃げる場合は(・逃げる)を参照下さい。
・倒したあと
 ※空鬼との遭遇でアギアスが(・記憶2)を得た場合、探索者と合流すると(━「イベント3」)に進みます。
 ※探索者が空鬼を調べた場合、光る物体を見つけます。
  それは「酒」の入った瓶でした。
  ※「酒」は(━『門の創造』)のアルコールとして使えます。

  

投稿者:

まにむ

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