Azolt MMDWorks
【MMDカメラワーク】明日から使えるカメラワークテクニック集
2016-06-13 00:18:35
どうも。今回はカメラワークについて書きます。
題して、「明日から使えるカメラワークテクニック集」!
テクニックといっても、そんな大層なものじゃありません。
考えてみたら、確かにこんなカットどっかで見たことあるな。とかそんな程度です。
一応カメラは作れるんだけど、もうひと工夫欲しいな、という時に使ってみてください。
※この記事では、カメラを切り替えるまでの一連のシーンのまとまりを「カット」と呼んでいます。しっくりこなければ、「カメラ」と読み替えて頂いても、おそらく意味は通じるはずです。
♦長いカットに変化をつける
ロングのゆっくりしたカットの合間に、数秒のアップを挟みます。
まだ曲が盛り上がっていない前奏や、Aパート部分などに入れると良いと思います。
↓前奏が長い曲ではよくやる、ロングレンジから徐々に距離を詰めていくカット。
一定タイミングでアップを入れ、画が単調になるのを防ぐ。

↓しっとりしたAパート。伏し目がちのカットにアップを差し込むことで表情を魅せる。

ポイントは、アップの時カメラはほぼ固定にすること。そして、ロングカット時のカメラの動きをあまり大きくしないことです。
瞬間的にカット割り(カメラを別の視点のものに切り替える事)をするだけでも、十分インパクトがありますし、盛り上げるためのカットではなく、あくまで繋ぎであることを意識しましょう。
♦衝撃?っぽい表現
フィックス(固定カット)の合間に、現状より少し距離が近いカットを入れることで、飛び出したり、衝撃みたいなものを表現する。
↓けっこう極端な例。激しいリズムを表現するため、腕振りと足踏みのタイミングに合わせてインパクト。個人的に3フレームぐらいにすると、瞬間的に飛び出すような印象になる気がします。

上の例ではけっこうガンガンつかってますが、ぶっちゃけ使う場面限られる思います。
やるなら、足踏みの瞬間が一番無難かつ使える頻度多めかな。
↓こういう感じ

♦足踏みを起点にしての急移動
ノリのいい曲で自分が良く使うカットです。パートの始めに持ってくることで、いきなり強いインパクトを視聴者に与えることができます。
下の2つの例では、パートの切れ目で白画面フェードを使い、フェードが晴れた瞬間にいきなり足のアップカットから入って、表情が見える位置までカメラを移動させています。
↓サビの初っ端にいきなり入れることで、盛り上げるきっかけを作るっぽい。ウィンクなんかもいれて、あざとさ全開っぽい。

足踏みの瞬間を見せるために、カメラはギリギリまで動かしません。また、顔を映す位置までの移動は一気に行うのがコツです。
↓ダンスの始動部分に入れて一気にテンポを作る。
ステージ説明も同時にするため、表情を見せつつ背景も入れる構図で。こういうカットは、視野角50~くらいで作れます。

強い印象を与えるためにも、顔を映すカットは煽りの角度(X回転軸がマイナス)で撮るのが良いでしょう。
印象が弱くなる俯瞰の角度(X回転軸がプラス)では、急移動のインパクトを生かしきれず、効果が半減してしまいます。
あと、顔を映してすぐにカメラを移動しているように見えますが、表情をしっかり見せるために移動と停止のメリハリはしっかりつけます。半端に動き続けていると、ただ激しいだけのカットになってしまいますので注意が必要です。
ちなみに、こういう急激な動きを多用するカメラワークをたまに見ますが、個人的には数カットあれば十分だと思います。むしろ、移動の小さい落ち着いたカメラの間に挟むことでかえって強い印象が残せます。
♦ロングからアップに寄せる
これをテクニックと言うにはおこがましいんですが、あえて紹介します。
盛り上げどころでは、よくロングからアップへと寄せていくカットを使いたくなると思うんですが、これをカメラ移動で一気に寄せる!みたいな事をやっていませんか?
移動の過程を見せる意味があるならやっても良いんですが、カメラの急な移動は基本的に視聴者にストレスを与えてしまいますので、なるべく避けた方がベターです。
なので、特に意味を説明できないなら、カットを切り替えた方が良いと思います。
↓カメラが被写体に向かっていくような動きを表現するパターン。
途中までカメラを寄せて、突然アップカットに切り替える。

いかがだったでしょうか?
色々述べましたが、あくまで私個人の独自理論に基づいておりますので、あしからず。
コメントでご意見ご質問など頂けると喜びます。
それでは、また。
♦おまけ
今回の説明に登場した動画
題して、「明日から使えるカメラワークテクニック集」!
テクニックといっても、そんな大層なものじゃありません。
考えてみたら、確かにこんなカットどっかで見たことあるな。とかそんな程度です。
一応カメラは作れるんだけど、もうひと工夫欲しいな、という時に使ってみてください。
※この記事では、カメラを切り替えるまでの一連のシーンのまとまりを「カット」と呼んでいます。しっくりこなければ、「カメラ」と読み替えて頂いても、おそらく意味は通じるはずです。
♦長いカットに変化をつける
ロングのゆっくりしたカットの合間に、数秒のアップを挟みます。
まだ曲が盛り上がっていない前奏や、Aパート部分などに入れると良いと思います。
↓前奏が長い曲ではよくやる、ロングレンジから徐々に距離を詰めていくカット。
一定タイミングでアップを入れ、画が単調になるのを防ぐ。

↓しっとりしたAパート。伏し目がちのカットにアップを差し込むことで表情を魅せる。

ポイントは、アップの時カメラはほぼ固定にすること。そして、ロングカット時のカメラの動きをあまり大きくしないことです。
瞬間的にカット割り(カメラを別の視点のものに切り替える事)をするだけでも、十分インパクトがありますし、盛り上げるためのカットではなく、あくまで繋ぎであることを意識しましょう。
♦衝撃?っぽい表現
フィックス(固定カット)の合間に、現状より少し距離が近いカットを入れることで、飛び出したり、衝撃みたいなものを表現する。
↓けっこう極端な例。激しいリズムを表現するため、腕振りと足踏みのタイミングに合わせてインパクト。個人的に3フレームぐらいにすると、瞬間的に飛び出すような印象になる気がします。

上の例ではけっこうガンガンつかってますが、ぶっちゃけ使う場面限られる思います。
やるなら、足踏みの瞬間が一番無難かつ使える頻度多めかな。
↓こういう感じ

♦足踏みを起点にしての急移動
ノリのいい曲で自分が良く使うカットです。パートの始めに持ってくることで、いきなり強いインパクトを視聴者に与えることができます。
下の2つの例では、パートの切れ目で白画面フェードを使い、フェードが晴れた瞬間にいきなり足のアップカットから入って、表情が見える位置までカメラを移動させています。
↓サビの初っ端にいきなり入れることで、盛り上げるきっかけを作るっぽい。ウィンクなんかもいれて、あざとさ全開っぽい。

足踏みの瞬間を見せるために、カメラはギリギリまで動かしません。また、顔を映す位置までの移動は一気に行うのがコツです。
↓ダンスの始動部分に入れて一気にテンポを作る。
ステージ説明も同時にするため、表情を見せつつ背景も入れる構図で。こういうカットは、視野角50~くらいで作れます。

強い印象を与えるためにも、顔を映すカットは煽りの角度(X回転軸がマイナス)で撮るのが良いでしょう。
印象が弱くなる俯瞰の角度(X回転軸がプラス)では、急移動のインパクトを生かしきれず、効果が半減してしまいます。
あと、顔を映してすぐにカメラを移動しているように見えますが、表情をしっかり見せるために移動と停止のメリハリはしっかりつけます。半端に動き続けていると、ただ激しいだけのカットになってしまいますので注意が必要です。
ちなみに、こういう急激な動きを多用するカメラワークをたまに見ますが、個人的には数カットあれば十分だと思います。むしろ、移動の小さい落ち着いたカメラの間に挟むことでかえって強い印象が残せます。
♦ロングからアップに寄せる
これをテクニックと言うにはおこがましいんですが、あえて紹介します。
盛り上げどころでは、よくロングからアップへと寄せていくカットを使いたくなると思うんですが、これをカメラ移動で一気に寄せる!みたいな事をやっていませんか?
移動の過程を見せる意味があるならやっても良いんですが、カメラの急な移動は基本的に視聴者にストレスを与えてしまいますので、なるべく避けた方がベターです。
なので、特に意味を説明できないなら、カットを切り替えた方が良いと思います。
↓カメラが被写体に向かっていくような動きを表現するパターン。
途中までカメラを寄せて、突然アップカットに切り替える。

いかがだったでしょうか?
色々述べましたが、あくまで私個人の独自理論に基づいておりますので、あしからず。
コメントでご意見ご質問など頂けると喜びます。
それでは、また。
♦おまけ
今回の説明に登場した動画